第49回 あいまいな行動計画を改善する手法
- netmannagaya
- 2023年6月23日
- 読了時間: 2分
研修ではアクションプランを立てさせることがありますが、
あいまいで実践されないことが多いのが現実です。
私の場合は、研修の後、
職場で戻ったあとに行動実践の支援ITシステムを活用して
行動の実践データをモニタリングしますので、
どのようアクションプランが実践されるか、されないかがよくわかります。
その中で1つ特徴的なことがありますので
今回はそれを紹介します。
それが、程度を表す言葉です。
「しっかり」「きちんと」「もっと」「必ず」「非常に」
といった、副詞がそうですし、
「積極的に」「主体的に」「自立的に」
といった「〜的」という度合いを表す言葉も程度を表します。
このような程度表す言葉は便利で
行動計画の言葉として多用されます。
ところがどの程度その行動を実践するのかが
あいまいで分かりにくいのです。
・しっかり準備をして取り組む
といっても何をどれくらい準備するのでしょうか。
・品質を積極的に管理する
といっても何をどれくらい管理しようとしているのでしょうか。
このように一見立派に見える言葉も実はわかっているようで
わかっていないという現実があります。
では、このようなあいまいなアクションプランを
正すにはどうしたらいいのでしょうか。
それが、
「いつ、何を、どれくらい、どのような方法で行うのか」
という質問です。
ではこの質問で
・品質を積極的に管理する
というあいまいな言葉を明確にしていきましょう。
いつ:毎日の朝礼において
何を:前日の不具合の数を
どれくらい:10分の時間を使って
どのような方法で:資料を配布して全員に説明する
ここまで分解して明確にすれば
誰でも何をするかわかりますし、
実践しやすくもなります。
研修で立てたアクションプランが
職場で実践されるかどうかは、
アクションプランを立てるときの指導によって
勝負がついているのです。
さあ!
『研修担当の皆さん!行動計画は確実に実践されるものを立案させよう』