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第16回 アメリカのHRD担当者は修士

  • 2023年6月23日
  • 読了時間: 3分

先日、「やりっぱなしの研修撲滅宣言!セミナー」を

行いました。


研修ベンダーや企業の人材育成担当者が集まり、

「なぜ、研修はやりっぱなしになるのか?」

という“問い”で意見を述べ合い、大いに議論し、

参加者から様々な角度で有益な意見が出ました。


そこで

今回から4回連続で「セミナーで出た意見にコメントする」形で

コラムを書きたいと思います。


第1回目に取り上げる意見は以下です。


—–

ある教育ベンダー役員A氏より、


 「アメリカの企業の人材育成の担当者は

 教育を専門的に大学で学んでいる。

 ほとんどが修士である。

 日本は素人が人事・人材育成部門に配属され、

 研修を企画・実施している。そこが問題だ。」


—–


この意見に対してコラムを書きます。


半分は同感します。


専門的な知識の習得は重要だからです。


研修担当者はインストラクショナルデザインの本は読むべきだし、

・ガニエの9事象

・ケラーのARCSモデル

くらいは他人に説明できるレベルで知っているべきと思います。


通常インストラクショナルデザインの基礎を学ぶためには

2日間(約8時間×2=16時間)の学習時間が必要です。

また実践して身につけるためには3年の実務経験が必要でしょう。


ところが、実際は勉強時間がなかなか取れないのが現実です。

そして何から勉強すればいいか指南してくれる人が周りに

いない現実もあります。

そこで、十分な経験もなく「研修を企画」している現実があります。


私は誰もが「修士レベル」になる必要はないと思っています。

日本の企業においては、一度人材育成部門に配属されたとしても

また配置転換が起きる可能性が高いのです。


勉強時間も1週間に3時間程度あれば十分と思います。

3時間なら、どんな仕事であっても同じこと。

何の仕事でも、自分の仕事の質を高め続けなければ通用しません。


そこで大事なのは以下の2点です。


・どのような勉強をすべきか

・どのように学習効率を上げるか


要はピンポイントで勉強し、少ない勉強時間であっても

最大に効果を発揮すればいいのです。


しかし、むやみやたらに勉強してもしょうがありません。

そして、「本を読む時間だけが学習時間」という考えも誤りです。


私のオススメは

「研究会への参加」

です。


世の中には様々な教育系の研究会が存在します。

私もNPO法人 人材育成マネジメント研究会の理事長として、

気軽に学べる機会を提供しています。

( http://hrdm.jp 参照 )


また、学会もあります。私の参加している情報コミュニケーション学会や

教育工学会だけでなく、ICT活用を目的とした日本デジタル教科書学会など、

特化した学会もあります。


学会に参加することは実はとても敷居が低いのです。

誰でも研究成果の発表会に参加できます。

そこで自分の目的にあった論文を発見したり

引用されている先行研究を調べたりできるのです。


そして一番効率的な勉強法は、研究会で出会った人に

聞くことです。勇気を持って声をかけてみましょう。

きっと「こんなテーマならこんなことしたらいいよ」などと

的確なアドバイスをもらえることでしょう。


とても効率のいい勉強の機会となるのは間違いありません。

どんどんスキルアップしていきます。1年も経てば会社の中で

一目置かれる存在になることでしょう。


さあ!

『人材育成担当者よ。研究会を活用して効率的に勉強しよう』

 
 
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