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第32回 行動変容には外部の目が必要なのか

研修の効果測定の中に「行動変容」という言葉があります。

文字通り、研修前と後とで行動が変わることを指します。


このコラムで考えたいのは、

果たして「行動変容」には外部の目が必要なのか。

ということです。


自分自身の目標達成のための行動なのですから、本質的には「人が見ているからやる」、「見ていないからやらない」という類いの話ではないのですが、現実はどうでしょうか。


私が考案した目標達成のための行動習慣化メソッド「PDCFAサイクル」の「F」は「フィードバック」です。具現化したITシステムを「ActionT.C.」といいますが、研修生同士が研修後も関わり合っていく仕組みとなっています。

まさに、横の関係の相互フィードバックを継続することでサイクルを回し続けようという考えです。


ActionT.C.には、アドバイザーという立場の人がチームなり個人なりに対して適宜アドバイスを送るという仕組みもあります。通常は、OJTメンターや外部コンサルタントがその役割を行います。もちろん上司が関わる事もあります。


まさに本人を取り巻いて様々な人の目が光っている状況を作り出しているのです。

その目的は、「行動変容」です。多くの人から気づきを得ることで最適な行動を自ら見出して行ってほしいのです。



ではこのような関わりが全くなかった場合、「行動変容」するのでしょうか。そしてその行動が習慣化する、すなわち定着するのでしょうか。


ここに1つの数字があります。ActionT.C. の中の15000人のデータを分析して分かったことです。

PDCFAサイクルを回し続けた人のうちFをもらい続けていた人は全体の77%だったのです。

(日経ビジネス・アソシエでも紹介しました。)


私はこの数字に驚きました。

逆に言うとなんと23%の人は誰からもF(フィードバック)もらうことなくPDCAを回し続けていたからです。


この数字を見て、どのように感じますか。


以前、目標設定において『会社の目標と絡めてコミットメントしたほうが、そのための行動が継続する傾向にある』といったニュアンスのことを書きました。


要は本人の自由すぎる(自己啓発すぎる)目標は後回しにされやすいということです。

ビジネス環境の変化で優先順位が下がるのが原因でしょう。


一方で関わりに関してはどうでしょうか。


実は、横の関係である受講生同士の相互フィードバックはもちろんナナメの関係としてアドバイザーとの関わりがある方が圧倒的に行動を変容させることができます。

(もちろん、研修の導入目的や年代によってもだいぶ差があります。)


考えてみたら当たり前です。アドバイザーは経験豊富な方です。

ビジネス経験者からのアドバイスは大きなヒントになることは間違いないのですから。


どうでしょうか。

一人の受講生を囲うように多様な人との関わりを作って行くことが、行動変容には有効と言えるのです。


さあ!

『研修担当の皆さん! 職場に戻った後も多様な視点を得られる機会を提供しましょう』

 
 

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