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第28回 成果の見える化を恐れるな

私は研修の効果を最大化するためのセミナーを2005年から行ってきています。

「やりっぱなしの研修」を撲滅しようとこのテーマで戦ってもう10年になります。

多くの人材育成部門や研修企画部門の方々と交流させてもらっています。


そんな中、ある企業のある担当者(30代女性Aさん)も熱心に勉強に来られていました。

この企業は建築建設系で、海外にも展開している東証一部上場企業です。


コースの勉強をある程度修了されたAさんは、

「永谷さん、これからの研修のあるべき姿や効果測定の方法、そして、行動定着の仕組みも分かりました。この企画を会社に通してきます。がんばります!」

と言って意気揚々と帰って行かれました。


私は目を細めてAさんの成長を喜び、応援したい気持ちになったことを覚えています。


ところがです。

一週間後にAさんから電話がかかってきたのです。


「永谷さん、ごめんなさい。研修企画を通せませんでした。」

と言うのです。私が、

「どうしたのですか?」

と聞くと、

「部長から、『現場の行動を見える化するなんてことをやったら、今まで研修が効果がなかったことがバレるじゃないか!』と怒られたんです。」

と言うのです。


私は絶句したと同時に、これが企業の人材育成部門が変わらない原因かと、妙な納得感を得たのです。


それは、「研修をやるだけが仕事」になっているということです。


研修を回すという言葉がありますが、研修を実践することでてんやわんやになっているのです。

それでは効果がわかるはずがありません。


でも、そんなことを分かった上で部長さんは、職場での行動変容まで責任を持つことを拒否したのです。


「職場に戻った後は本人次第だし、上司のOJTの仕事」と言いたいのでしょう。


でも本当にそれでいいのでしょうか。


私には、この部長さんは教育の効果が見えることを「恐れている」と感じます。

その恐れが、「自部門の仕事は研修をするまで」と狭めているのです。


もっと勇気をもって職場に関わってほしいのです。

そして、行動変容に責任を持ち、OJT(現場の上司)のよき育成パートナーになってほしいと思いますし、なれるのです。


時代は変わりました。変化が早く問題が複雑です。

よって答えは日々の仕事の中にあります。


研修という場をスタート時点と考え、職場での行動を中心に考える人材育成プログラムデザインに挑戦してほしいと思います。

もし失敗したらまた改良すればよいではありませんか。


どうでしょうか。


さあ!

『人材育成に関わる皆さん! 研修の成果の見える化を実現しましょう』

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