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第27回 なぜ行動習慣に着目すべきなのか

研修においてアクションプラン(行動計画)を立てることがあります。

職場に戻ったあとの行動を計画するのです。

ところがこの行動計画の視点に問題があるのです。

それが、


「やること」


に着目してしまっているということです。


TO-DOスケジューリングに代表されるようにビジネスマンは日々タスクをこなしています。


手帳やダッシュボードで自己管理したり、グループウェアやプロジェクト管理システムなどを使って行動管理している人も多いでしょう。

これはこれで大事なことです。


私がここで問題視したいのは、研修で立てられる行動計画もこのTO-DOタスクと同様に考えていいのか?ということです。


研修で行動計画は何のために立てられるのでしょうか?


それは、目標達成のためです。自己や組織の成果を上げるためです。


では、研修のような限られた時間内で、目標を達成するためのすべてのTO-DOタスクを出すことは可能なのでしょうか?


無理です。


なぜなら、目標達成までには様々な壁にぶつかります。

最初に立てた行動計画通りに実践すればすんなり達成する、ということは稀です。

状況に応じてどんどん行動を変えていってもらう必要があります。


では研修内では何を計画させたらいいのでしょうか。


私は行動習慣(の計画)に着目しています。


目標達成のための、行動計画をする時、単に仕事をこなすという視点で考えると、「やること」が出てきます。

仕事の成果を高めるという視点で考えると、「やり続けること」が出てきます。


この「やり続けること」が行動習慣です。


ある実話をお話ししましょう。


ある研修で、マーケティング部門から参加されている方(Aさん)がいました。

この会社は、商品を売るためのセミナーが行われていて、Aさんはホームページからの申し込みを毎月20人満員にすることが目標でした。


そして、研修内の行動計画を立てるセッションで、


・毎週ブログ形式でホームページから商品情報を発信する


と書いていました。講師である私とこんな会話がありました。


Aさん:「毎週やることですから、これが行動習慣の計画です。」

私:「ブログ形式で情報発信さえすればセミナーが満員になるんですか?」

Aさん:「そんな甘い仕事ではありませんよ。どこにでもあるセミナーと間違えられないように、競合他社のセミナーとの違いを書いています。」

私:「競合が多いんですか?」

Aさん:「はい。なので、日々競合を調査している必要があるんです。」

私:「だったらそれが習慣じゃないですか?」

Aさん:「あっ。そうですね。調査の仕方も日々工夫してるし。。」


どうでしょうか?

これが単に仕事をこなすという視点と成果を高めるという視点の違いです。


Aさんはおそらく研修がなくても情報発信はするでしょう。

なぜならそれが仕事だからです。よってほっといてもよいのです。

それよりその仕事(情報発信)の質を高めるには日々どうしたらいいのか?と思考させたいのです。

そのために「やること」より「やり続けること(行動習慣)」を計画させると良いのです。


それは行動計画時点で仕事の成果を高める思考をしているからこそ、職場に戻った後の行動変容に繋がっていくのですね。


そのためには講師が行動習慣化のノウハウを知っている必要があるのですが、それは別の機会に書きたいと思います。


さあ!

『講師の皆さん!行動計画はTO-DOでなく習慣を書かせよう』

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