最近、研修講師の単価が落ちている話を良く耳にします。
「一日研修を5万円で受けています」
という講師の話を聞くと、厳しい現実を知ることがあります。
人気講師であれば、50万円をいただくことも可能でしょう。
でも、研修講師は「芸能人」ではないのですから、講義をするだけでそれだけの単価に上げることは不可能です。
ではどのようにしたら単価を上げることができるのでしょうか。
「研修費が圧迫されている現在は、需要と供給の関係で単価が下がることは仕方がない」
と言う人がいますが、そう考えることはやや短絡的かと思います。
なお、一部の「筋肉注射的」な講師は今日の話からは除きます。
そのような盛り上げ型・感動型の研修を希望される会社があることも承知していますので。
(一時的な盛り上がりは継続しないのですが。)
今日の話の対象にしたいのは、いわゆるフツーの講師です。
フツーの講師がどうしたら講師料を上げることができるのかを考えたいのです。
結論から申し上げますと、「付加価値を高める」しか方法がありません。
では、研修講師の仕事とは何でしょう。
ファシリテーションを通じて以下の4点を実現することであることに異論を唱える人はいないと思います。
表現の違いこそあれほぼ同様かと思います。
・新しい知識を伝え、
・気づきを導き出し、
・やる気を起こし、
・行動を変えさせる。
すなわち、
1.知識伝達
2.関心喚起
3.動機付け
4.行動変容
です。
では、付加価値を高めるためにどうしたらいいのでしょうか。
1つ1つ説明して行きましょう。
1.知識伝達
研修コンテンツが重要な部分です。
競合より差別化された自作の研修メソッドはお持ちですか?
2.関心喚起
ファシリテーションが重要な部分です。
どのような場を創り出し、新しい発見を導くことができますか?
3.動機付け
導入が重要な部分です。
研修が始まった時点でほぼ勝負がついていることにお気づきですか?
4.行動変容
研修後の行動促進が重要な部分です。
周りからどのような働きかけが行われるかマネジメントしていますか?
この4つの問いをしっかり考えてみてください。
これから講師に期待されているものが見えてくると思います。
そして、きっと仕事の付加価値が高まります。結果、講師単価が上がるのです。
どうでしょうか。
さあ!
『講師の皆さん!自分の付加価値を高めて単価を上げよう』