top of page

第12回 アイスブレイクで凍り付かせる講師

※今回から4回連続で「講師の問題点をテーマに書きます」


研修の最初に行われるアイスブレイク。


受講生同士お互いを知り学びの雰囲気を作るには、

とても大切なセッションです。


ところが、そのアイスブレイクを勘違いしてる講師が

いるのです。


それは、


・緊張をときほぐし、元気にすればいい


と思っていることです。


すると、

元気な挨拶を強要したり、

ウケ狙いの話ばかりしてみたり、

意味不明な運動を始めたりするのです。


確かにその場のムードを作るために

盛り上げたくなる気持ちはわかりますが、

これから始まる研修を学び多い時間にするためには、

単なる元気づけでは意味ありません。


かえって凍り付く時間になってしまいます。


それよりも、研修の学習目標に対して

参加者一人ひとり積極的な態度を作るために

最初にどういう時間を作ればいいか考えるべきなのです。


学習意欲を高めるための手法の有名なモデル

ARCSモデル(1983.JOHN M. KELLER)においても

注意(Attention)にて学習者に興味を持たせる

ことの重要性を指摘しています。


研修の最初の大切なアイスブレイクの時間を使い、

研修の学習目標に対して、参加者が「面白そうだな」と感じ、

全員の“やる気”が喚起されるように研修をデザインするのです。



さあ!

『人材育成担当者よ。アイスブレイク時間をうまく使おう!』

 
 

最新記事

すべて表示
第63回 行動計画が実施されない理由(副詞に注意)

やりっぱなしの研修を行動定着型に転換するサービスを開始して もう13年になります。 最近は中原淳先生の書籍『研修開発入門 「研修転移」の理論と実践』(ダイヤモンド社) に私の本やNETMANのITシステムが紹介されたこともあり...

 
 
第62回 研修前に受講生の上司を巻き込む

なぜ研修がやりっぱなしになるのでしょうか。 様々な原因がありますが主の原因に 「受講生が仕事と思っていない」 というものがあります。 その意味は、受講生が参加する前の心構えとして 「学んだことを職場で生かして成果をあげることにコミットせず」...

 
 
第61回 視野を広げるには

よく人材育成の現場で、「視野を広げて考えよう」 と言われることがあります。 視点を変えて物事を広く見ることで気づくことを 多くしようという試みです。 この「視野」という言葉。 少し整理して考えたいと思います。 まず、ある位置に自分が立ってみてください。...

 
 
bottom of page